僕自身の記録も兼ねて、僕が作詞させてもらった楽曲の制作エピソードを書きたいと思います。
初回はSeireNの「No Weather !!」です。
No Weather !!
「単純ね」って
君が言った
「そうでもないよ」
僕が言った 馬鹿みたいに
「まぁいいけど」って
君はため息
3回目なんだ
今日の天気 明日の天気
“月とスッポンみたいだ”なんて
友達みんなは大笑い
飛行機が雲を裂いて
陽の光強くなって とりあえず
カーテン閉めてみたけど
どうにもわかんなくて
無防備な君にキス したいけど
やっぱりちょっと早いかな
目次
マヌケな男の子の曲。
最初に聴いた瞬間にサビの2行くらいがスッとが出てきました。
飛行機の描写は、ニトリで1万円以下で売ってそうなパイプベッドのすぐ上にある窓からの視点。
その窓は、安っぽいレースのカーテンがついた、狭いワンルームの窓。
薄いブルーのジーンズに、襟の少しヨレた白いTシャツを着た黒髪の若い男の子が住んでいそうだなと思っていて、この設定を思い付きました。
その後はスラスラ書けたのを覚えています。
多分曲を渡されてから、2時間もしないで返したと思う。
間の抜けた男の子がどうにかして連れ込んだ、不釣り合いなキレイな女の子。
ひどく退屈そうにしているその子に、頼りない下心をのぞかせる男の子。
この危険な香りのしない青春の下心は、どこか平和な感覚を与えてくれる。
聴いてくれる人にも
歌詞上では”キス”と書いてますが、歌うときは”キッス”と歌うのが、ボーカルパートの重要なポイントです。
ちなみに今”馬鹿みたいに”となっている部分は、僕は”アホみたいに”と出していました。
結構言い争って、結果的に”馬鹿”が採用されましたが、僕としては面従腹背でした。
おしまい。